店舗の「集客」
2022.12.09
SNSを活用して集客するには?店舗のSNS集客のコツと成功事例
目次
最近では、SNSを活用して商品・サービスの認知度を高めたり、ファンを獲得したりすることを目指す企業や店舗が増えてきています。
今回は店舗の集客にSNSを活用することのメリットと、適切なSNSを選択するためにおさえておきたい各サービスの特徴をご紹介します。
店舗がSNSを使って集客するのがおすすめな理由
まずは、「店舗の集客にSNSを活用すること」をおすすめしたい理由を3つ挙げてご説明します。
基本無料で始められる
多様なSNSが登場していますが、どれも基本的には無料で登録して使い始められるのが特徴です。店舗のアカウントを作って投稿をする形で利用する場合であれば、金銭的な負担をかけることなくスモールスタートで集客施策を始められるメリットがあります。
ただし各媒体の広告サービスを利用する場合には広告料がかかるため、あらかじめ詳細を確認しておきましょう。
リアルタイムで情報を拡散できる
チラシを印刷して投函したり、看板を設置したりといった従来のアナログの方法と異なり、SNSには情報をリアルタイムで発信できる魅力があります。
またサービスによっては投稿を拡散する機能も備わっているため、ユーザーの興味を惹くことができれば情報が短時間で拡散される可能性がある点も、集客においては大きな意味をもちます。
新しいお客さまやファンの獲得につながる
SNSでは、興味を持ってフォローしてくれた方(=見込み顧客)に対して、長期的にさまざまな情報発信ができます。
新商品やキャンペーンなどのお得な情報を届けるのはもちろん、サービスや商品にまつわるお店の思いを知ってもらったり、フォロワーの方々とのコミュニケーションで身近な存在と感じてもらったりすることで、フォローを出発点として新たなお客さまやファンを育てることにもつながります。
SNSを活用した集客とそれぞれの特徴
SNSと一口に言ってもさまざまなサービスがあります。
【主要SNSの概要】
国内月間 アクティブユーザー数 | ユーザー層 | |
2600万人(2019) | 利用率は30代が最も高い | |
LINE | 9200万人(2022) | 年齢層を問わず幅広く利用される |
4500万人(2017) | 10〜20代の若年層の利用が最も多い | |
3300万人(2019) | 10〜20代の若年層の利用が最も多い | |
YouTube | 7000万人(2022) | 年齢層を問わず幅広く利用される |
TikTok | 950万人(2019) | 10代の利用が最も多い |
(参照は記事下部に記載*)
ここでは、主要6サービスの特徴をそれぞれご紹介します。
Facebookは実名で登録することが公式のルールとなっているため、情報の信頼性が比較的高くユーザー同士が安心してコミュニケーションをとりやすいメリットがあり、ビジネス目的で利用されるシーンも多くあるのが特徴です。
投稿については、文字数の上限は6万字を超えると言われ長文での投稿が可能な他、画像や動画を掲載したり、リンクのシェアができたりと自由度が比較的高くなっています。また予約投稿を行ったり投稿の分析を行ったりできることも強みといえます。
LINE
無料でチャットや通話ができるLINEは、日本でインフラの一種と言えるほど広く浸透しており、世代を問わず幅広く利用されています。
公式アカウントからは、友だち登録をしてくれた一般ユーザーに対してメッセージを送信したり、クーポンを配信したり、ユーザーからのメッセージに自動で応答したり。またポイントカードのように利用できるショップカードを発行・管理したりと、さまざまなコミュニケーションがとれます。
さらに送付できるメッセージの内容についても、テキストや画像・動画、音声、スタンプなどを使うことができ、表現の自由度が高いのが特徴です。
Twitterはリアルタイム性と拡散性の高さを特徴とするSNSで、10〜20代の若年層を中心に広く利用されています。コミュニティや趣味ごとに複数のアカウントを運用しているユーザーも多いため、興味関心を同じくする方々とのつながりが生まれやすい場だといえます。
「リツイート」機能で情報がすばやく拡散されていくことを活かし、多くの企業や店舗が「公式アカウントをフォロー&特定の投稿をリツイート」を条件としたキャンペーンを実施しています。投稿については、文字数は140文字以内と制限されておりシンプルな内容にまとめる必要がありますが、他に画像・動画などを添付して投稿することもできます。
Instagramは画像や動画の投稿を主軸とするSNSで、Twitterと同様に10〜20代の若年層を中心に広く利用されています。
店舗の世界観や、商品やそれを使用している様子などを画像・動画で示すことができる他、さらにビジネスアカウントであればショッピング機能を使った商品の販売も可能です。投稿には写真または動画が必須で、キャプションには2,200文字以内でテキストや絵文字、ハッシュタグなどを追加できます。
YouTube
YouTubeは世界中でさまざまな世代に利用されている、オンライン動画配信サイトです。幅広いジャンルごとに膨大な数のコンテンツが投稿されており、ユーザーがそれらを無料で気軽に観られるのが特徴です。
投稿できるコンテンツには、128GBまでまたは12時間以内の動画や、最大60秒の短い動画である「YouTubeショート」の2種がある他、パートナー認定を受ければ「YouTube Live」を利用して無料でライブ配信を行うこともできます。
TikTok
TikTokは10代を中心に、特に若年層から支持される動画共有プラットフォームです。TikTokで人気のコンテンツは他のSNSでも話題になり大きな反響を呼ぶ傾向にあり、広く拡散されて注目を集めやすい=“バズりやすい” とも言えます。
投稿されるのは1本15秒もしくは60秒ほどの短い動画がメインとなっていますが、現在は最大3分までの動画が作成できます。アプリ内にさまざまな動画編集機能があり、またコンテンツの材料になる音楽やエフェクトも揃っているため、誰でも簡単に動画を作れるのが特徴です。
SNSで店舗の集客力をアップさせるコツ
続いて、SNSを活用して店舗の集客力をアップさせるコツを3つ解説します。
ターゲット層に合ったSNSを選ぶ
SNSにはそれぞれに異なる特徴やユーザー層があるため、商品・サービスやそのターゲット層との相性を考えて適切なSNSを選択する必要があります。
動画・画像といったコンテンツのフォーマットや内容、魅せ方はある程度後から工夫することも可能ですが、自店のターゲット層とSNSのユーザー層はマッチしていないと十分な効果を得るのが難しくなるため、あらかじめ調べて選ぶようにしましょう。
役立つ情報を発信する
自店のアカウントをフォローしてもらうためには、フォローして情報を受け取ることのメリットを感じてもらう工夫が必要です。
ターゲットとなるユーザーが知りたいことを想定し、季節限定の商品の案内やキャンペーン情報の他、店内の様子、口コミなど、有益な情報を発信していくことが求められます。
口コミやシェア数を増やす
フォロワーではない新規のユーザーに投稿をみてもらうには、投稿に対してフォロワーからの反応を得たり、フォロワーに投稿の拡散をしてもらったりする必要があります。効率的に認知度を高めていくために、ある程度フォロワー数が伸びてきたらキャンペーン企画などを行い、自店や商品・サービスについて言及してもらう機会を作ると良いでしょう。
また口コミが多く集まっていたり、投稿がたくさんシェアされていたりすることは、新規ユーザーからの信頼を得ることにもつながります。
店舗のSNS集客成功事例
つぎに、企業がどのようにSNS集客に取り組み成功させているのか、その事例を3つご紹介します。集客力アップのコツとあわせて参考にしてみてください。
ローソン
ローソンでは、Twitterを活用して商品や新たな取り組みの紹介を行っています。また公式アカウントのフォローと特定の投稿のリツイートを条件に参加できるイベントや、独自のハッシュタグを使ったキャンペーンなどを実施。多くのユーザーからの口コミやシェア数を集めて話題となっています。
2021年には、公式アカウントをフォローした上で「#ローソンのロールケーキ食べたい」をつけてツイートをした方を対象に、抽選で「プレミアムロールケーキ」の無料引換券が当たるキャンペーンが行われ、フォロワー数が1週間で10万人も増加したといいます。
(参照:Marketing Native「Twitterフォロワー数で企業の公式アカウントNo.1、ローソン白井明子が語る フォロワー数の伸ばし方と情報の届け方、視野を広げる勉強法」)
スターバックス
出典: Starbucks Stories Starbucks Invites Customers to Create Red Cup Art
スターバックスでは、InstagramやTwitterで季節ごとの期間限定メニューやコーヒー豆、グッズの紹介を行っています。またホリデーシーズンの「Red Cap Campaingn」をはじめとした多様なキャンペーンも実施されています。
「Red Cap Campaingn」は、お客さまに白いペンを使って赤いカップに思い思いのデザインを描いてもらい、そのカップの写真をInstagramやTwitterに投稿してもらうというもの。インフルエンサーも起用して投稿してもらったところ、大きな反響となりました。
ドミノ・ピザ
ドミノ・ピザでは、TikTokクリエイターを起用した広告クリエイティブでキャンペーンの告知を行い話題となりました。
走る・跳ぶ・登るといった移動を軸とする動作で心身を鍛えるスポーツ「パルクール」をテーマにコンテンツを配信するクリエイターを起用し、“どこでも届いてすぐに食べられる” という「ピンポイントデリバリー」サービスの魅力を伝えたり。また「お持ち帰り半額TM」のサービスを気軽に利用してもらえるよう、日常生活の様子をVlogとして発信するクリエイターとコラボレーションしたり。
こういったクリエイターの強みや世界観を活かした “広告らしくない広告” への反響は、TikTok以外のチャネルにも広がり、認知度を高めることにつながったといいます。
(参照:TikTok for Business「TikTokクリエイターの世界観をそのまま活かす、広告っぽくない広告クリエイティブが効果を発揮【ドミノ・ピザ】 」)
SNS × デジタルサイネージで集客アップ!おすすめはパッチサイン
SNS運用をより効果的に行って集客につなげるには、デジタルサイネージの導入がおすすめです。
SNS上でのユーザーによる投稿をサイネージ上にリアルタイムで表示し、魅力的な写真で来店意欲を高めたり、ユーザー目線のコメントで店舗への信頼性を高めたり。またサイネージ上で表示したコンテンツから、SNS上でのキャンペーン参加を促したりと、お客さまとの多様な接点を生み出しやすくなります。
ここでは、初めてデジタルサイネージを導入する方に向けて、お店と地域と人を繋ぐ新しいサイネージシステム「パッチサイン」の特徴をご紹介します。
導入が簡単で手軽に使い始められる
パッチサインは、ディスプレイの事前準備は不要で、手軽にサイネージを設置することができます。
また使い方のレクチャー動画や24時間いつでも相談窓口など、運用が初めての方でも安心のサポート体制が整っているため、安心してご利用いただけます。
簡単にコンテンツを制作できる
パッチサインではコンテンツテンプレートをご用意しており、フォントの種類やカラー、アニメーションにもこだわったコンテンツを簡単に制作できます。
またコンテンツの配信スケジュールをお持ちのデバイスで設定したり、他の媒体で発信したコンテンツを活用したりと、スマートフォン一つで効率的な運用ができるのも魅力の一つです。
コンテンツ作成もお任せ
掲載するコンテンツに悩まれている場合や、忙しくて制作のお時間が取れない場合は、パッチサインの「コンテンツ丸投げプラン」でコンテンツ制作をまるっとお任せいただくことも可能です。ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
SNS集客には、基本的に無料で始めて商品・サービス情報を拡散でき、また新しいお客様やファンの獲得にもつながり得るというメリットがあります。まずは各サービスの特徴をふまえてターゲット層に合ったSNSを選択し、情報発信を始めてみてはいかがでしょうか。
*参照:CNET Japan「フェイスブック ジャパン長谷川代表が語る「退任の真意」--独占ロングインタビュー」、LINE「LINE Business Guide」、Twitter「Twitter Japan公式」、Meta「Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破」、Think with Google「選ばれている、理由がある—— 生活者・マーケターにとっての YouTube」、ITmedia マーケティング「TikTokはコミュニケーションプラットフォームとして2019年の日本でどう進化するか」、総務省「令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
サービス資料の
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